新しい教材〜点描画〜
今年度、3年生が美術Ⅲで最初に制作したのがこの点描画です。前回のブログで今年度からの美術Ⅲ実施上の課題を書いたところですがこの教材も課題解決の為に考えたものの一つです。描画材料がペンとケント紙だけなので用具の準備等にかかる時間の短縮が可能です。
美術室には図書館から廃棄される定期購読の雑誌がダンボールにいくつもあり、それを切り抜きコラージュしてゆきます。作品のテーマはいわゆるシュールレアリズム風に「あり得ない世界」を構成すること。
まずコラージュしたものをトレッシングペーパーで大まかに輪郭を写し取りケント紙に転写し、コラージュした写真の明暗段階に従って点描の密度を変えて描いて行きます。
この制作ではかなりの集中力が求められます。1時間づつを細切れにした授業展開では集中の度合いを高めなければ時間の浪費に繋がりかねません。僕がこの作品で生徒に求めた取り組みのイメージは棟方志功の「版木を彫る音を聞く」でした。
さて、これは美術部の部長をつとめた生徒の作品です。コラージュの段階でかなり試行錯誤を重ねてつくられています。また、この画像ではわかりにくいですが描かれた点が美しいのです。雑な仕事だと点は円形から楕円や短いストロークの線になってしまいます。彼女は本当に丁寧な仕事ぶりです。また、ユーモラスな構成もなかなか良いですよね。
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