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鉛筆デッサン、始めました

私が本格的に絵を描き始めた高校の美術部でのデッサンの練習は木炭をつかったものでした。大学受験が木炭デッサンだったこともあり、恥ずかしながら鉛筆でのデッサンの経験はほとんど皆無に近い状態で今までやって来た次第です。

現在はデッサンの授業があり、その扱いやすさから鉛筆デッサンを中心に行っているのですが中にはかなり上手な生徒もいて自分もうかうかしていられないなと感じ、取りあえず6Hから6Bまでの濃さの鉛筆をすべて使って描く経験をと思い取りかかった作品がこれです。モデルは美術部員の一人で本校から見える風景を組み合わせてみました。鉛筆デッサンというより鉛筆で行った写真模写と言った方が相応しいかもしれません(恥ずかしながら野田弘志氏のデッサンを意識しました)。

この作品を仕上げるのに三日間はものすごい集中力でした。仕上げを含め五日間かかりましたが100号クラスの作品に匹敵するくらい力が入りました。おもしろいです…鉛筆デッサン。

題名はモデルの子が会話の中で口にした「something」にしようかと思います。


Something

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転勤…制作…

前回の更新からかなりの時間が経過してしまいました。この間、まさかの転勤!
慌ただしく異動の準備、着任校での授業の組み立て…。あれよあれよという間の1ヶ月半でしたが5月26日(月)から札幌・時計台ギャラリーで開かれる「第23回北の日本画展」に出品する作品制作も重なって今までにないヘビーさでした。
今回の北の日本画展では企画展の第2回目に参加しますがこちらのテーマが『日本画、二ホンガ、にほんが。』となっております。大学では油彩を学んできた自分ですが日本画の顔料である岩絵具の美しさに惹かれて日本画を制作するようになりました。あらためて振り返ると高校の美術部で始め、大学で続けてきた油絵を制作してきた期間よりも遙かに日本画を描いてきた時間の方が長くなってしまいました。
絵具の違い以外、制作そのものは自分の中では大きく油彩画と異なる事はなかったのですが日本画の画材で制作を続けていると不思議なことに少しづつですが日本画の描画に近づいて行くような気がします。今までは線描をあまり意識して行うことも仕上がりまで画面の表面に残ることもなかったのですが最近は線の持つ力をあらためて感じます。
出品者に割り当てられた壁面が道展よりも広いこともあり初めて120号を横の構図で描いてみました。モデルは相変わらず息子ですが4月に進学のために家を離れる直前に取材。「life」という題名を付けたのは彼の新しい暮らしとこれまで暮らしてきた釧路での時間をダブらせたものです。


Life_4

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水の種 森の声 耳をすませば

切り絵作家としても活躍されている星園高校の竹本万亀先生の作品展に行ってきました。今回はネイチャークラフト作家の伊藤順敏さん(旭川)とのジョイント展覧会です。

カエルや亀に加えて猫をモチーフにつくられた切り絵は正に竹本ワールドと呼ぶに相応しい独特の感じがあります。先生の切り絵は全国的に知名度が高くファンも多いそうで、会場に並ぶ数多の造形を見ると納得できます。

ジョイントした伊藤さんは木の枝などを擬人化した造形や豆を素材にした工芸品を展示販売していますがペンダントやストラップアクセサリーなどはとてもおしゃれな感じです。

「水の種 森の声 耳をすませば」 1/15(火)〜20(日)まで
13時〜21時
釧路市栄町8 アートスペース ジスイズ2階

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上:【亀マンダラ】は大サイズかつ繊細な切り絵です!


中:色紙サイズですが先生の独特の世界観が出ています。


下:平面的な切り絵を床から高さを出して立体感を演出したもの。
(上手く写っていませんが透明な筒に切り絵が付いています)

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3年間の変遷(3)

【ミライ】(3年)

最後の高文連出品作。道立近代美術館で開催されていた「野田弘志展〜写実の彼方に〜」を見に行って彼なりに影響を受けたのだと思います。マチェールやリアリティーの追求など、この年はいろいろ迷いながらの制作でかなり苦労していたようでした。

小学校の時に貰ったウルトラマンのお面を持った自画像、怪獣の人形との組合せは前年のイメージと近似していますが彼なりにモチーフと構成には意味づけをしていたようです。この作品ではそれぞれの質感の違いを出すことに腐心していました。

それにしてもTシャツの柄や怪獣人形の表面などの描き込みで見せる集中力は端で見ていて面白かったです。しかし、細部のこだわりは彼にとって良いところでもあり全体を大きく捉える力に欠ける点では長所と短所は表裏一体か?

Photo_3

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3年間の変遷(2)

【記憶の赤】(2年)

Photo

将来の希望を聞くと決まって「ウルトラマン」と言うほど、息子は幼い頃から大のウルトラマン好きでした。誕生日やクリスマスなどに買い集めたウルトラマンの人形は膨大な数になりました。

高文連に出品する作品として彼は自分の姿とこれらの人形を配置した作品を描きました。ウルトラマンやセブン…細部の描き込みが好きな息子にとっては格好のモチーフとなったようです。中でも画面左上、唯一ウルトラマン以外にアクセントとして描いたカプセル怪獣・ウィンダムの力の入り方は異常です(笑)。

色に深みが出にくいアクリル絵具で何度も透明色をかけたり拭き取ったりを繰り返して画面の軽さを克服することに少しは成功したのではないでしょうか。

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3年間の変遷(1)

本校の生徒作品ではありませんが、ある高校生の3年間の移り変わりを見て下さい。

【AKA】(1年)
Aka

ご覧になって気づかれたかもしれませんが、作者は息子でプロフィールの写真にもある我が家に拾われた迷い犬アカをモデルに描いたものです。病気と高齢のため動きも緩慢で同じポーズを取ってくれたのが良かったのではないでしょうか。息子は神田日勝の特に「室内風景」という作品が好きでアカの背景に描かれた新聞紙の描写にその影響が見られます。

中学校で指導して下さった美術部の顧問の先生からアクリル絵具で描くことを勧められ、高校の3年間は一貫してアクリル画での制作でした。

夏休みを利用して制作されたこの作品は秋に開催された高文連の全道大会に出品されましたが大会から息子が帰って来る日の朝に亡くなりました。アカが彼に描く力を与えたような気がしてなりません。

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プチ・コレ「日本画の秘密」

1月6日〜2月17日まで、釧路市立美術館でプチ・コレ アートフォルダー〈日本画の秘密〉という所蔵作品を中心にした展覧会が開催されています。収蔵作品ではありませんが私の作品も借り上げられた「記憶の重力」が展示されています。羽生輝氏や久本春雄氏など日本画の大先輩と同じ展示室に飾られているというだけで光栄なことです。

道展の仲間で北陽高校の高橋潤先生の作品も同様に並べられています。お近くの方はどうぞ足をお運び下さい。(月曜休館、大学生以下は無料ですが一般は110円かかります。)

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もっと光を…

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【昨日の音 明日の向こう側】 

  今年の道展出品作です。道展に足を運んで下さった方からは、これまでの「生と死」のイメージから「生の輝き」を感じるものになってきたとの感想をいただきました。実際、時間の経過とともに生きることの抵抗感なんかにフォーカスした絵を描きたいと思っていました。しかし、まだまだテーマに迫るどころではないと実感しています。これをご覧になった皆さんはどのように感じたでしょうか。

 さて、この道展。道内の数カ所を巡回するのですが私の住む釧路でも移動展が行われます。釧路市から補助を受けている関係もあり、今回から市民への還元事業を企画することになりました。地元作家の小品展や色紙の販売等のアイデアも出されました。しかし、私自身が以前から考えていた小学生を対象にした「子ども鑑賞会」をやらせてもらうことになって今その具体的なプログラムを模索しているところです。世界的な美術史家で、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の教育担当学芸員を12年間務めたアメリア・アレナスさんのプログラムに触発されたのが発端ですがはたしてどうなりますことやら。釧路芸術館の学芸員さんや米子美術館で学芸員をしている教え子に手ほどきを受ける予定です。

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鑑賞について考える

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 この作品は、一昨年前に僕の所属している道展(北海道美術協会)に出品したものです。この作品といくつかの設問を入れたプリントを鑑賞の時間として取り組んでみました。

 プリントには題名をあえて省略し、作家名として僕の名前だけを入れました。生徒の中には僕の作品だと気づかずにいた者もいたようですが、かえって下手な先入観がない方が面白いはずです。勿論、白黒の印刷ですから色彩のニュアンスまでは伝えられなかったのですが、生徒の書いたものを読むと実に様々な感覚で捉えていました。

 ・この作品に題名をつけるとしたら、どのようなものにしますか?
 ・この作品の場面に前後があるとすれば、どのようになると思いますか?
 ・この作品から、あなたはどんな事をイメージしましたか?

 以上が設問ですが、題名をつけてくれた中には「過去からの電話」と銘打った、なかなか物語性の強いもの。「いじめ」とつけてくれたものもあり、思わず苦笑してしまいました。また、場面の前後では、「包帯に巻かれた人間が蘇る」とか、「天国にのぼる」とか、なかなか的を得ているなとも思える記入もありました。

 なぜ、このような題材を鑑賞授業に取り入れようと思ったかというと、アメリア=アレナスという元ニューヨーク近代美術館で教育武を担当していた方の著作を読んだからです。「作品との対話」をキーワードにした動的な鑑賞方法なのですが、特に僕が興味を引かれたのは、作品の時代背景や作家の人生を含めた作品の読みとりに執着していない点です。作品と向き合い、自由に対話を行い自分だけの物語をつくり出すことは、その作品を鑑賞者の内面に映し出すこと。今までは作品を目の前にしても、「分からない」と腕組みをしてしまい、分からないことが鑑賞の楽しみを奪ってしまうような指導しか僕はしてこなかったのではないかという反省もありました。

 思えば学校教育としての美術は作品制作を主軸にしてきましたが、卒業後は制作することより鑑賞をする機会の方が圧倒的に多いはずです。生涯を通じて美術を愛好する子どもを育てるためにも、鑑賞教育の在り方についてまだまだ学ばねばなりません。その手がかりとして、このような取り組みをしてみました。

 さて、この作品から、あなたはどんな物語を思い浮かべますか?

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卒業制作作品集…編集中

 冬季休業の自宅研修期間を利用して、3年生の卒業制作作品集の編集を行っています。

 今年度の3年生はメゾチント技法を使った銅版画を制作しました。「自分とは誰か」、「私にとっての平和」、「思い出のイメージ」、「明日のかたち」という4つの中からテーマを選択するようにしました。

 また、例年、生徒のレポートから作品についてのコメントを僕自身が一人ずつMacに打ち込んでいましたが、生徒に今回は協力してもらう形で携帯電話からのメールによる打ち込みを実験的に行ってみました。半数以上の生徒からメールが届き、今回はなかなか順調に編集作業が進んでいます。
 
 生徒作品の紹介は、後日になりますが、今回は僕自身の作品を紹介します。これは20年近く前のものです。大学の同級生のお父さんが銅版画家で、教員になった夏休みに図々しくもアトリエに押し掛けて銅版画について教えてもらいました。今思えば、相当無礼な行為だったと思いますが、あれから授業で何人もの生徒が銅版画にふれる機会を得られたのは、大きなことだと思っています。

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      プラネタリウム

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